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パロアルト不動産視察

IBM
パロアルトの物件(例)
BPO
スタンフォード大学全景

2014年1月に、弊事務所のお客様と一緒に全米でも有数の富裕層が住むパロアルトとその周辺の不動産めぐりをしてきました。

GoogleやFacebookの上場で巨額の富が生れたエリアだけあって、広大なエリアに3百万ドル以下の物件はほぼありません。インテルのCEOの家を始め、いろいろと見せてもらいましたが、スゴイの一言。

事前に、このエリアのキャップレート(還元利回り)は2.5%程度と聞いていたのですが、現状、もっと低いかもしれません。それでも先高感があり、季節的な要因と合わせて売り物件は少なく、マーケットに出ていたパロアルトの売り物件は2件のみ。お願いしてオフマーケットの物件を数件見せてもらいました。

パロアルトの不動産市場は、直近5年で平均価格が2倍近くになるなど加熱気味ですが、基本的に、レバレッジをかける(借金する)必要がない人が売り買いするため、一概にバブルとは言えない状況です。

Palo-Alto2

 出所:http://www.trulia.com/real_estate/Palo_Alto-California/market-trends/

取引物件のほとんどが、所有者のライフサイクルに合わせて売買されるもので、例えば、今回見せてもらった物件の中で最高額のGoogle関係で成功した人の住居は、ご夫婦2人で住んでいるものの、ほぼセミリタイアでカリブにいることが多いので、売りに出したとのことです。同物件のプライベート・シアターは、孫が来た時に一緒に楽しむためにチケットカウンターやポップコーン製造機もあり、プライベートというよりはミニ・シアターなみの広さでした。

ちなみに今回ご一緒したお客様は、お子様の将来の教育を見据えてこのエリアでの住居のご購入をご希望でした。この地域には、スタンフォード大学やヘンリー M.ガン高校(公立)など、世界最高レベルの教育環境が提供されています。

近隣のサンノゼは2006年の不動産不況から完全に回復していない一方で、パロアルトは完全に回復しており、これから2~3年、たとえ下がったとしても5%程度だろう、とのことでした。

 

追記

街中を走っている車のほとんどがエコカーでした。プリウスPHVが最もポピュラーで、家の屋根に取り付けられたソーラーパネルで充電しています。また、ほとんどの家で電気代がほぼゼロとのことでした。

 

2014年6月 谷口郁夫