アブラハム・プライベートバンク株式会社が、MRIインターナショナル事件で学ぶ「虚偽ファンドの見分け方」として、投資家が虚偽ファンドを見分ける以下の4つのチェックポイントを公表しています(http://abraham-bank.co.jp/news/20130509.html)。
1.高い金利での元本保証を謳っていないこと
2.投資ファンドのスキームに第三者機関が介在し、透明性があること
3.年率15%以上の運用実績は疑うべき
4.販売者と独立した第三者に相談すること
それ以前は3つのチェックポイントを公表していました(http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000004736.html)。
1.投資ファンドのスキームに第三者機関が介在し、透明性があること
2.年率15%以上の運用実績は疑うべき
3.投資対象と投資家の間に、中間業者がいないか(個人投資家の場合も同様)
以前のプレスリリースはアブラハム・プライベートバンク株式会社のホームページからは削除されているようです。3か月弱の時間の経過とともにチェックポイントが増えていることが気になります。元々、もっとチェックポイントがあり、その一部を公表しているのかも知れません。
虚偽のファンドを見分ける方法があれるのであれば、その定義には虚偽でないファンドも入ります。リスクがある、と指摘することは出来ても、絶対的に見分ける方法はありません。
また、虚偽か否かは、金融知識レベルの違いによって、ある人には見分けられても、他の人には見分けられない、ということが起こりえます。さらに、例え、ある人が、金融知識を有していると自負しても、分野によっては専門以外のことは全くと言って良いほど知らない場合もあるので、同じ人でも見分けることができたり、できなかったりします。
その上で、何が重要かと言うと、投資するに際しては、個々の金融商品が無価値になったとしても、ダメージはあるけれども、自分の生活が破たんしないように分散投資を図るべきです。例えば、ありったけの退職金を1つの金融資産に投資するなどは絶対にしてはいけません。低金利下では、欲しい収入から逆算して投資額を決めがちですが、間違っています。
これは自分のリスク許容度をしっかり把握するということです。5,000万円の資産の人が3,000万円の金融商品に投資するのと、50億円の資産の人が3,000万円の金融商品に投資するとでは許容度が全く違います。
自分のリスク許容度を十分把握した上で、決して人任せにするのではなく自分自身が調べ、納得した上で投資を実行することが重要です。なお、その際に、専門家のアドバイスは重要で役に立つということを付け加えておきます。
以上